【④PCB廃棄物処理】

概要
PCB(ポリ塩化ビフェニル)は、絶縁性、不燃性などの特性により、昭和30年頃から昭和47年までに製造された高圧変圧器、高圧コンデンサ、照明安定器などの幅広い用途に使用されていました。
昭和43年にカネミ油脂事件が発生するなど、PCBの毒性が社会問題化し、国内では、昭和47年、PCB製造が中止され、昭和48年以降、PCB含有設備機器の製造が中止されました。
平成13年に施行された「PCB特別措置法」が平成24年に改訂され、PCB廃棄物を保管する事業者は、令和9年3月までの処理が義務付けられました。
昭和52年3月以前に建設された工場、ビルなどでは、PCB含有設備機器が使用されている可能性があります。これら建物所有者は、PCB廃棄物の処理への早急な対応が必要です。処理期限を過ぎると処理できなくなり、処理しないと罰則がかせられます。
PCB廃棄物の処理に関して、調査・諸手続き・処理費用の削減まで一括で受託できる、当協会へご相談ください。

PCB含有設備機器
PCB含有設備機器は、国内で、昭和32年1月から昭和47年8月まで製造されました。
昭和48年、PCB含有設備機器製造の中止後、既に製造された設備機器を一部使用している、または、使用を中止して保管しているPCB含有設備機器の事例は、下記の表のとおりです。
【表:PCB含有設備機器の事例】
PCB含有設備機器の事例 外観・図
高圧変圧器

高圧変圧器はPCBとトリクロロベンゼンの混合液(重量比3:2)で満たされています。
例えば、50kVAの場合で約115kgのPCBが入っています。
高圧コンデンサ

高圧コンデンサ内はPCBで満たされています。
例えば、100kVAの場合で約35kgのPCBが入っています。
照明器具安定器

業務・施設用の蛍光灯、水銀灯など照明器具の一部に数十g程度のPCB油が含侵されたコンデンサを使用した安定器があります。
出典:環境省パンフレット(令和3年4月版)、JESCO・HP

具体的なPCB処分期限
PCB廃棄物は、PCBの濃度により高濃度PCB廃棄物と低濃度PCB廃棄物の2種類に分類されます。
高濃度PCB廃棄物の処分期限は、PCB廃棄物の種類、及び地域により異なります。下記の「図:PCB廃棄物の処分期間」及び、「表:高濃度PCB廃棄物の地域別処分期間等」を参照ください。
低濃度PCB廃棄物の処分期限は、令和9年3月31日までです。
【表:PCB含有設備機器の事例】

出典:環境省パンフレット(令和3年4月版)
【表:PCB廃棄物の地域別処分期間 等】

出典:環境省パンフレット(令和3年4月版)

PCB廃棄物の種類と処理施設・処理費用
PCB廃棄物は、PCBの濃度により高濃度PCB廃棄物と低濃度PCB廃棄物の2種類に分類されます。
PCB廃棄物の分類ごとに、処理施設と処理費用を下記の表にまとめました。
【表:PCB廃棄物の種類と処理施設・処理費用】
PCB廃棄物の種類 処理施設・処理費用
高濃度PCB廃棄物

PCB濃度5,000㎎/㎏ 超え
変圧器・コンデンサー・照明用安定器など
中間貯蔵・環境安全事業株式会社(JESCO)

処理費用 28,000円/㎏
低濃度PCB廃棄物

PCB濃度0.5㎎/㎏ 超え、5,000㎎/㎏ 以下
部品・PCB付着物など
無害化処理認定施設
都道府県知事等許可⺠間施設

処理費用 約2,500円/㎏

PCB使用照明用安定器のPCB廃棄物処理費用削減
高濃度PCB廃棄物扱いとされているPCB使用照明用安定器には、PCBが含まれるコンデンサ部分を分解して、本体から安全に取り外せる機種が有ります。
下記の図を参照ください。
コンデンサ外付型安定器は、コンデンサ部分を取り外せ、コンデンサ内蔵型は取り外せません。
コンデンサ部分を高濃度PCB廃棄物、それ以外の部分を低濃度PCB廃棄物として分別する事で、PCB廃棄物の重量の70%近くを低濃度PCB廃棄物として処理することができ、処理費用を削減する事が可能です。
【図:PCB使用照明用安定器のコンデンサ取り外し可・不可】

出典:産業廃棄物処理事業団 安定器の適正処理について令和2年度説明資料

PCB廃棄物処理のステップ
PCB廃棄物処理のステップ毎の内容・期間は、下記の表にまとめました。
【表:PCB廃棄物処理のステップ毎の内容・期間】

標準的な業務の流れ

【図:標準的な業務の流れ】

 

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