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お客様のニーズに応えられてこその宿泊業
宿泊業の成功には多くのことが関係していますが、居心地の良さと快適さ、そして何よりも宿泊客から寄せられる信頼感は大きな鍵と言えるでしょう。安全で安心な施設をもってお客様に喜んでいただけるサービスを提供したいというのは、ホテルや旅館の経営者としては強く目指すところです。
ホテル・旅館の耐震は必須項目へ
そのために、館内の空間づくりというハード面における取り組みは、見た目と使いやすさを通してはっきりとお客様に感じ取られる要素と言えます。視覚的な魅力を作り出すとともに、性能面でも機能面でもお客様のニーズに合わせていく必要があるわけです。
八子ヶ峰ホテル 外観(長野県)
そのように考えてみると、建物に耐震補強の義務があるかないかという問題は、お客様の立場からすれば「耐震工事ができている宿なのかどうか」という単純・明快に二者択一であり、耐震補強工事はむしろ経営者の責務とみなすべきではないでしょうか。
ホテル・旅館の耐震基準は学校関係者が気にする時代へ
特に、小・中学校の修学旅行等の教育旅行・団体旅行などで多くの若い命を預かる宿であれば尚のこと。実際、法改正以降は旅行会社や学校からも耐震対応についての問い合わせは増えています。当然、宿泊施設の選択に影響してしまうことは明らかです。そして従業員の雇用と生活を守ることも、決して見過ごしてはいけません。
ですから、見た目の美しさ・快適さは建物の強靭さ・耐震性と並列に検討し、そのためにデザインや仕様を見直して企画することは「攻め」であり「守り」でもあり、関係者全てが真剣に考えなければいけない取り組みなのです。
頼れるのはホテル・旅館改修のトータルコーディネート
とはいうものの、新たな壁を増やしたりブレース(筋交い)を入れたりするならば快適な空間や美しい外観に影響が及び、宿の魅力を半減させてしまうことも。また、工事の際には営業を止め、一時的にでも宿を閉めなければならないというのは、旅館業としては打撃になります。
だからこそ、示唆に富んだ的確なアドバイスを提案するレトロフィットジャパン協会の取り組みには大きく賛同できます。営業を継続しながら耐震補強が実施できるという工法に至っては、まさにホテル業・旅館業を救ってくれる魅力的な優れた耐震補強プログラムとして際立っています。
八子ヶ峰ホテル内 ロビー(長野県)
実際、耐震工事にはいくつかの工法が存在します。そして、診断、設計、工事などの工程も取り組み方は様々です。これらすべての点において同協会のトータルコンサルティングは、経営者の悩みを少なくし、別々の会社に発注するよりも結果的にストレスも少なくコストも安く済みます。
ホテル・旅館は耐震診断から始めよう
耐震改修促進法の改正により、1981年5月31日以前に新築工事に着手した「階数3以上かつ床面積5,000平方メートル以上のホテル・旅館」については耐震診断が義務付けられる対象となり、「2015年12月末日までに耐震診断を実施し、診断結果を報告することが義務付けられ」ているのですが、増改築を繰り返した結果として5,000平方メートルを超えているという場合は診断の対象外と見なされることもあるでしょう。
しかし、たとえ1,000平方メートルの建築部分だけが1981年以前の建物であったとしても、お客様に安全と信頼に基づいた良質のサービスを提供するというポリシーにのっとれば、工事をするに越したことはありません。「診断は義務付けられていません」ではお客様の信頼を勝ち得ることは難しい時代になっているのですから。
営業しながらの工事を実施する場合は多忙期を避けるなどしてどうしても期間を要することがありますが、いずれにしても補助金の制度を活用するかスピードを優先して自己資金で行うか、よりリーズナブルで戦略的な検討が必要になります。こうした点においても関連する様々な要素をトータルでサポートする協会のスタンスは、わかりやすく対応しやすい取り組みとして期待が持たれています。
耐震設計・補強に向けたホテル・旅館の取り組み活性化
耐震補強を実施することにより、ホームページやその他を通してお客様のニーズに訴えることができ、結果として営業力の強化にも繋がります。ただ「泊まる」だけだった宿泊施設を「安心して泊まる」という新しい価値に変えてくれるレトロフィット・コンストラクション・プロジェクトは、全国の歴史ある旅館や昔ながらの老舗ホテルにとって有用なものとして拡大されてゆくことでしょう。
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